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「みんなの思いをつなぐ」5歳児リレー
当園では今年度、現園庭に新園舎建設予定のため、現園庭で過ごせる時間は工事着工までとなっています。
「最後に園庭で、みんなで遊んでバイバイしよう」と園庭お別れ会を計画しています。
3・4歳児は親子レクリエーションをそれぞれ行い、5歳児は保育園生活最終年のため、例年より早い時期ながら運動会を行うことにしました。
5歳児の子どもたちがクラスで話し合い、日頃楽しんでいる運動遊びから、一人一人が挑戦したいこと、披露したいことを発表しようと、内容は①アスレチック競技披露、②リレー、③バルーンでの遊技発表と決まりました。
赤と白のチームに分かれてリレーに取り組むなかでは、勝敗が決まることで悔し涙を流すこともありましたが、子ども同士で声を掛け合い、励まし合っています。
また、「最後のお友だちまで、バトンをつなぐ」ことを大切に取り組むなかで、一人一人が全力で諦めずに頑張る姿や、お友だちと一緒に頑張ろうとする姿も見られています。
当日に向けて全体練習を行った日のリレーでの出来事です。
バトンパスのアクシデントから白チームが半周リードしていた後半、第8走者のCくんがバトンを受け取り、走り出そうとしたものの、後ろを気にして振り返りました。どうしたのかと見守っていると、赤チームのKくんがバトンを受け取ると「K、はやく!」と、言ってから走り出しました。
リレーはチームで行う競技のため、バトンを受け取ったら、すぐに走って次の走者へバトンをつなぐ競技ですが、Cくんは自分が走ることよりも、同じ第8走者のKくんのバトンの受け取りを気にかけていました。
実はこのふたりは一緒に遊ぶことは少ないものの、お互いのことが気になる様子が見られ、相手の行動を気にかけることで、時としてぶつかることもあるふたりです。
チームとしての勝敗へのこだわりより、相手チームの友だちの様子を気にかけ、Kくんがバトンを受け取ってから走り出したCくんの姿に、両チームの子どもたちはチームに関係なく、走っている友だちを応援していました。そんな5歳児クラスの「仲間を認め合う姿」に胸が熱くなりました。
勝敗だけを目的とせず、仲間と協力する姿のなかに、友だちを思いやる優しい気持ちが育っている様子が伺え、本当に嬉しい出来事でした。
これからも子どもたちが安心して、いろいろなことを経験しながら芽生える思いを大切に受け止め、一緒に考えることを大切にしていきたいと思います。