朝、園庭で遊んでいた時のことです。

「ジ…ジジジジ…」という声が聞こえてきました。

「セミだ！」と、この時を待っていた子どもたちは、全力で走って声のする方へ向かいました。

「いたよ！」とセミの発見を喜び、すぐに網の準備をしました。

「おれが採る！」と張り切ってAくんが言うと、他の子どもたちはAくんに網を託しました。

(ここで網の取り合いになることはなく、普段からAくんは虫捕りが好きで、捕まえることが上手なことを周囲の子たちは知っていて、自然にAくんが採ることに決まったようでした。)

狙いを定めて、勢いよく網を振ると…

「採った！」と言うAくんの声に信じていた子達が集まり、みんなで捕まえることが出来た喜びを分かち合いました。

捕まえてからは図鑑でセミの種類を調べたり、実際に触って観察してみたりと夢中になっていた５歳児の子どもたち。

Aくんは、捕まえることができた喜びを絵で表現していました。

昨年までは、なかなか捕まえることができなかった虫も、成長(運動機能の向上、経験を積む中で覚えた虫を採るためのコツ)と共に捕まえられるようになってきています。できることが増える喜びを一緒に分かち合いながら、これからも虫捕りを楽しんでいきたいと思います。